FC2BLOG 新・電子の花火と夢のあと |ひぐらしのなく頃に

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ひぐらしのなく頃に

2、3年前から『ひぐらしのなく頃に』という同人ゲームが面白いと話題になっていました。
月姫に続けとばかりに、良質同人ゲームがたくさん出ていた時期でした。
どんなものかは興味はありましたが、機会がなくてついついスルーしていました。

その『ひぐらしのなく頃に』のPS2版が出るという事になって、再びこのゲームに興味を惹かれました。
同人ゲームでは選択肢が一切ない、ただひたすら読むだけのゲームだったのですが、PS2ではマルチシナリオに変更になったようです。
このゲームに興味を持った理由は、昭和58年という時代設定と閉鎖的な村の中で起こった猟奇殺人という雰囲気に何かを感じたからです。

でも、PS2のアドベンチャーゲームというのはなかなか値段が下がりません。
興味はあるけど6千円も出して欲しいかと言われれば、やはり躊躇してしまいます。
それに今は仕事が忙しくてゲームやる暇もないし・・・。

そんな風に二の足を踏んでいたら、講談社から小説版が出るという話を聞きました。
しかも、ゲームの内容をノベライズしたものになるらしいです。
これは願ってもないチャンスです。
小説なら通勤中に読めるし、こういう題材ならまさしく本として読む方がしっくりくるだろうし。

1冊1500円ぐらいして、それが全7巻になる予定と聞いて、金額的にちょっと躊躇しましたが・・・とりあえず買ってみることにしました。
ゲームをやった事ある友達に言わせると「凄く怖い」らしいし。
まあ、面白くなかったら次の巻から買わなければ良いだけだしね。


序盤を読んでみた感想。
こ、これはいかんともしがたいものかも・・・。
ぶっちゃけ、文章が下手なのです。
作者は小説としての文法を踏まえてないようです。
「」や句読点の使い方にかなり違和感を感じます。
基本的にゲームのシナリオを元にノベライズしているらしく、ほとんどがキャラクター同士の会話で話が進んでいきます。
つまり、情景描写が甘いのです。
せっかく昭和58年という魅力的な時代設定にしているのに、それがどこにも活かされていないのです。
それどころか、主人公の考え方や生活風習が平成の人間とまるで変わらないところも・・・。
もっと昭和という風俗を描写して雰囲気を作って欲しかったなぁ。
その上、出てくるキャラクターがとにかくマンガマンガしてる点も見逃せません。
不自然な口癖のキャラが多いこと多いこと。

それなのに、帯ではこの作品を

これぞ小説!

と煽っています。
なんだか痛々しくさえ感じます。


序盤はそんな感じであまり良い印象は抱けませんでした。
だけど、読み進めていく内に、実にキャラクターが伸び伸びと動いているのがわかってきました。
会話で話が進んでいくのは相変わらずです。でも、読んでいる内に、キャラクター達にマンガっぽい口癖を設定した意図が何となくわかってきました。
カギ括弧だけで話が進んでいく事が多いので、できるだけ誰が喋っているのかを台詞だけで表現しようという試みなのではないか、と思えるようになりました。
それによって細かな描写を省き、テンポの良い会話に繋げている・・・そんな感じです。

なるほど。それはそれとしてありかもしれませんね。
特に序盤は、主人公とクラスメイト達の面白おかしい日常を描いているので、その方がテンポがあって読みやすいかもしれません。


そんな感じにまったりと、面白おかしく日々を過ごす主人公でしたけれど、後半からとんでもない事になってきます。


主人公は都会から、とある村に引っ越してきました。
この村は過疎が進んでいて、しかし大らかでのんびりとした田舎でした。
そんな転校してきたばかりの主人公に、4人の女の子グループが主人公を仲間に迎えてくれます。
最初こそは女の子に混じって遊ぶのに抵抗を感じていた主人公でしたが、彼女たちと遊ぶ事で都会では見つけられなかった何かを感じ、この村の暮らしにも慣れてきました。そして自分がこの村の事がとても好きになっている事に気づくのです。
これからはこの村で、この村の人間として生きていく。
そんなささやかな決意も、凄く心地良いものでした。

しかし事件が起こります。
”綿流し”というこの村特有の祭りの日に、奇っ怪な殺人事件が起こるのです。
それだけではありません。
どうやら、5年前からこの”綿流し”の日には誰かが必ず死んでいるのです。
オヤシロ様という、この村の守り神の祟りなのではないか、という噂がまことしやかに囁かれていました。

その事件の後から、主人公の日常はゆっくりと、そして確実に狂っていくのです。

最初はいつもと同じ日常の始まりかと思いました。
たったひとつのクラスメイトとのいさかい。
ちょっとした、友達となら必ずある行き違い。そんなものかと思っていました。
明日になれば、きっと仲直りできる。
そう思って、心に引っかかる事がありながらもいつも通りの日常を過ごす事にしました。

しかし、それは変化の始まりに過ぎなかったのです。

最初はただの交通事故かと思いました。
しかし、それは明らかに主人公をひき殺そうとしていた事に気づきます。
いつも通りに会話するクラスメイト達が、突如人が変わったかのように主人公に”警告”してきます。
しかしその”警告”をする時以外は、今まで通りに、まるでさっきまでのおかしな事が一切なかったかのように振る舞ってくるのです。
気のせいかと思う主人公ですが、明らかに誰かにつけられている気配がする・・・。

明かな異常。
怖いほどに感じる身の危険。

誰かが主人公の命を狙っているのは明かです。
でも誰が? 何のために?
そもそも、なぜ自分が命を狙われなければならない?

全く分かりません。
一連の祟り事件も、もしかしたら村ぐるみの犯行ではなかったかと噂されれるくらいです。
もしかしたら、村人全員が敵になったのかもしれません・・・。

でもなぜ? どうして?
何のために?
全く分からない。
でも死ねない。死ぬのは嫌だ。
何もかもわからないまま死ねない!

その決意を胸に秘め、主人公はたった一人で、誰ともわからない敵と戦う事になるのです。



後半からは一気に読んでしまいました。
もう、サスペンス全開です。
主人公が殺されようとする動機が全く分からないのです。
しかも、誰が犯人なのかも全く見当がつかない。
だけど、ただひとつ明らかなのは、主人公には明確な殺意が常に向けられているという事です。

ここまで来ると、文章が下手とかそういう事はまるで関係ありませんでした。
引き込まれます。
確かに文章は上手ではないだろうけど、その構成力はなかなかだと思います。
侮っていました。

1巻を読み終えたのですが、凄く続きが気になる終わり方をしています。
早く続きが読みたい!
この作品がこれほどまでに評価を受けていた理由が、何となくわかりました。

確かに”小説”としては未熟な作品だとは思います。
しかし、それは文章力というただ一点に置いての未熟な事だったようです。
読者を物語に引き込む勢いはなかなかのものです。
帯の”これぞ小説!”という煽りには、いまだに抵抗がありますが・・・でも、読み物としてはかなり面白いものである事は確かです。
これはもう、全巻買ってしまうしかないかな。


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