FC2BLOG 新・電子の花火と夢のあと |TVアニメ『Kanon』の感想

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TVアニメ『Kanon』の感想

去年の10月頃にも、このアニメについて触れてます。
さっき読み返してみたら、我ながら微妙な文章で困りましたが・・・。
さて、アニメ放映が終わったということで、その感想を書きましょう。


『Kanon』をプレイしたのは、もう6、7年ぐらい前の事でした。
周りの人たちが『Kanon』を絶賛しているので、前から興味はあったのです。
ただ、僕はギャルゲーを借りて済ます派だったので、実際にプレイするまでは1年以上先になるわけですが・・・。

そしてついに『Kanon』をプレイしました。
最初は・・・正直、戸惑いました。
あまりにも登場人物達の現実離れした思考の前に・・・。
メインヒロインである月宮あゆに至っては、食い逃げの常習犯だし・・・。
もう、出てくるヒロイン全員が、おかしな思考回路の上でおかしな行動を取っているんですけど、それが日常的に受け入れられているという・・・。

そこで僕は考え方を変える事にしました。
習うより慣れろ、郷に入ったら郷に従え。

そう、これは現実世界の日本とは違う、

ひとつのパラレルワールドで繰り広げられてる物語なんだ

と思うことにしたのです。


そう思うことで、この物語が急に面白くなりました。
特にメインヒロインの月宮あゆのシナリオは最高峰です。
プレイし終わったあと、なぜ周りに人々が『Kanon』を絶賛するのかがわかりました。
あのシナリオは確かに素晴らしい。文句の付けようがないです。
ギャルゲーをプレイして、あそこまで感情を揺さぶられたのは初めてでしたから。



さて、長い前置きになってしまいましたが、ここからがアニメの感想です。

今回のアニメ版は、原作がちょっと変わった世界の物語だったものを、かなり現実的なラインに引き戻しています。
原作ゲームでは無視されていたところにも、キャラクター達がかなり現実的な対応をしていたりします。
・・・一番大きな所では、あゆの食い逃げを一緒に謝りに行くとか、かなり現実的な対応をしています。
そのため、ヒロイン達の奇行も原作ゲームほどインパクトがあるものではなくなって、誰でも安心して見れる形に作り替えられています。
この件については意見が分かれそうですが・・・僕は”あり”だと思います。
だって映像作品ですから、映像に説得力を持たせないと視聴者は付いてきませんからね。

そんな説得力は、各演出にも反映されています。
ゲームでは、実際に雪国に住む人たちからはツッコミどころが満載らしい雪国描写も、かなりリアリティがあるものとして描かれています。
特に序盤の日常生活を描いている辺りでは、雪かきをやったり、除雪車がいたり、そこで生活している雰囲気が伝わってくるような演出がなされているのです。
主人公達の部屋では、常に加湿器が稼働しているとか、そういう細かな点が良い感じですね。

・・・などと書いていますが、僕は雪国に住んだことがないので、かなりいい加減な事を書いてますが。

まあ、それはそれとして、あらゆる演出が現実的なラインに引き戻されている所は見ていて楽しいですね。
例えば原作ゲームでもあるシーンで、あゆが主人公に追突してくるシーンがあります。
主人公はあゆに向かって「右によけろ!」と指示します。あゆが「右ってどっち!?」と返すので、「箸を持つ方だ!」と言うのですが、結果二人は激突してしまいます。
その事に対するあゆの言い訳は「僕は左利きだもん・・・」でした。
ただ、ゲームではそれ以降、あゆが左利きだという描写は一切されないのです。
まあ、ゲームは基本止め絵だけなのでその必要性もないわけですが・・・。

でもこのアニメは違いました。
あゆが左利きであるというのを、さり気なく演出の中に組み込んでいたのです。
子供時代に主人公とあゆは指切りをして約束するシーンがあるのです。
主人公が「じゃあ指切りだ」と言って右手を出すのですが、あゆも手を出すのです。左手を。
もちろん相手が右手なので、左手では指切りはできません。
それに気づいたあゆは、慌てて右手を出します。

このシーンはそれほど重要でもないし、さらりと流されてしまうシーンなのですが、この演出で、あゆという少女にグッとリアリティが生まれたように僕は感じました。
特に、慌てて右手を出すところが良いですね。
この何でもないシーンで、彼女がどういうキャラクターなのかをさり気なく演出できているところが素晴らしいと思います。


このアニメは、こういう些細な事の演出にも手を抜かないで、とても丁寧に作られています。
その信念は、各キャラクターのシナリオについても言えます。

前回アニメ化されたときは全13話でした。
そんな話数の中で全ヒロインの物語をやろうとするので、かなり駆け足な展開になっていました。
ヒロインのひとりなんかは、主人公に振られるだけというものでしたし。

今回のアニメでは全24話なので、各キャラのシナリオにかなりの話数を割いています。
だからひとつひとつの話をもの凄く丁寧に描かれているので、ファンである事を抜きにしても好感が持てる造りになっています。
その上、原作ゲームではなかった、ヒロイン達が絡んでくれるのが嬉しいですね。
舞が他のヒロインについて予言めいた事を言うというシーンもあって、なかなか良い感じです。
これによって舞の神秘性も上がり、他のキャラの立ち位置というかそういうのも匂わせる事ができますし。

そういった造りのため、ラスト辺りの展開は微妙に原作ゲームとは違うものになっています。
大筋は同じなので、原作の味を損なう事はないのですが、そこに説得力を持たせる意味で大胆にアレンジを加えています。
ここも原作ファンからは意見が分かれるところではあるでしょうけど・・・僕としては、これはこれで良いと思いました。
ゲームと違って、全てのキャラのイベントを同じ時間軸上でやっているため、基本的に話に無理が出てきます。
そういう所に、どうやって物語としての説得力を出すか、苦心した結果なのでしょう。
ゲームとアニメは、似ているようで全然違うメディアなので、こうやってアレンジを加えてくる必然性は出てくるわけですし。
的はずれな事はやっていないアレンジなので、僕としては逆に拍手を送りたいぐらいです。


長々と書いてきましたが、何が言いたいかというと、

この作品は良かった!

という事です。
原作ゲームが好きな人も、そうでない人も、ゲームをやったことない人も楽しめるアニメだと思います。
『Kanon』の素晴らしいエキスを見事にアニメという形に落とし込んでいますから。


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