FC2BLOG 新・電子の花火と夢のあと |サクラ大戦 活動写真

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サクラ大戦 活動写真

ずいぶん前の事になりますが、深夜にテレビを点けたら『サクラ大戦 活動写真』をやっていたので思わず最後まで見てしまいました。
これ、僕は映画館まで見に行って、えらく楽しかったのでもう一度観たいとは思っていたのですよ。
この作品については、色々と考えることがあって、その事を他の人にも伝えたいと思っていましたからね。


この映画は、角川のアニメ祭りみたいなアニメ映画4本立てのうちのひとつとして公開されていました。
僕は当時ハマっていたデ・ジ・キャラットと、初アニメ化されたあずまんが大王目当てで映画館へ足を運びました。
スレイヤーズは、まあバカバカしくて面白いだろうとは予想してましたが、サクラ大戦には全然期待していなかったのです。
そう、あのサクラ大戦の映画じゃねぇ・・・と思っていたのです。

僕はサクラ大戦の事は好きです。
それは、あくまでもゲームとしてです。
今ではギャルゲーの主流のひとつとなった、アドベンチャーパート戦闘シミュレーションパートを設け、アドベンチャーパートでお目当ての娘と仲良くなって、戦闘シミュレーションパートで好きな娘と一緒にこんなんに立ち向かってゆくという、ひとつの形を作り上げたパイオニア的なゲームでした。
このスタイルのギャルゲーが、今でもちょくちょく発売されている現状を考えると、サクラ大戦というゲームはギャルゲーの歴史の中でかなり重要な位置にあるゲームとも言えます。

ゲームシステムに目新しいものがたくさん詰まってましたが、それに勝とも劣らない魅力がこのゲームにはありました。
それは、世界観の設定です。
太正時代という、20世紀初頭の日本をモチーフにした世界観。
そして、昼は帝国歌劇団として大衆に娯楽を提供する少女たちが、夜は帝国華激団として帝都転覆を狙う悪の組織と戦う、という戦隊ものを思わせるような設定が秀逸でした。

他にも色々と語りたい要素のあるゲームなのですが、話すと長くなるし、今回は映画についてなので省略します。


僕の中では、ゲームとしてのサクラ大戦の評価は凄く高いです。
色々な面白そうな要素を突っ込み、それを破綻させずにひとつのゲームとしてまとめあげた手腕は素晴らしいものがあります。
そう、ゲームとしては・・・。

反面、シナリオの出来というのが酷いものでした。
序盤はヒーローもののお約束な展開が繰り広げられます。
それは別に悪くありません。むしろ、こういう設定だからこそ、勧善懲悪のドラマがしっくりくるのです。
しかし、終盤が近づくにつれてえらいことになってきます。
何の伏線もなし、なんの説明もないまま主人公が一番信頼していた仲間が敵に寝返ります。
たぶん、仲間だった人が敵側の人間になる、というドラマを入れたいがために寝返っただけだと思われるような構成です。

しかも最後は、神と悪魔の戦いにまで大風呂敷を広げて行きます。

プレイヤーは違う意味で驚愕しっぱなしの展開です。


しかしゲームというメディアは面白いもので、ゲームが面白ければシナリオがたいしたことなくても面白いと錯覚してしまうのです。
バイオハザードなんか、まさにその典型ですね。
シナリオだけ抜き出してを見てみると、救いようのないほど面白くないのですが、あのゲーム性の中で展開されるとなんとなく面白く思えてくるから不思議です。

だからサクラ大戦も、このようなシナリオでも不快感を感じるほどではありませんでした。
・・・まあ、ゲームをクリアした後にこのゲームの事を考えると、「やっぱダメなストーリーだよなぁ」と再認識してしまうわけですが。


そんなわけで、シナリオが一番不得手のサクラ大戦を映画化しても、面白くはないだろうと思っていました。
だから全然期待していなかったのです。
ですが、『サクラ大戦 活動写真』には良い意味で裏切られたのです。
もの凄く面白いのです。

まず、映画としての手法で、見事の太正時代の映像化に成功しています。
あの時代独特の熱気というか、西洋文化と日本文化の混沌とした融合ぶりに、スチームパンクによるオーバーテクノロジーが映像に花を添えます。
そこに映画独特の重厚感が加わるのですから、その魅力たるや。

そして、当時の最新CG技術と投入した戦闘シーンも見応え抜群です。
さすがに今見ると、2Dと3Dの境目が丸わかりで荒さが目立ちますが・・・時代的な事を考えると、このレベルのクオリティの映像は素晴らしいものです。

しかしそれ以上に、”サクラ大戦を映画化している”という気持ちが、見ている人にビシビシ伝わってくる作品なのです。
太正時代の映像化、派手な戦闘シーンもそうなのですが、それ以上に”サクラ大戦としての売り”というか、”これがあるからサクラ大戦なんだ!”、という要素を上手に映画という手法に落とし込んでいるのです。

大正時代、戦闘シーンについてばかり言っていますが、帝国歌劇団としての日常も短い時間の中でキチンと描いてるのです。
サクラ大戦のツボを上手に押さえている、と言い換えても良いでしょう。

しかし、それだけではこの映画は、ただのサクラ大戦の映画化で終わっていたでしょう。
この映画が素晴らしかったところは、ゲームとしてのサクラ大戦の弱点・・・すなわち、ストーリーの弱さを徹底的に強化されているのです。

ストーリー的には、ゲームのサクラ大戦2の後日談となっています。
隊長である大神が巴里へ出張で不在の時に、帝国華激団に最大の危機が迫る!、と言った感じのあらすじです。
映画版が、今までのサクラ大戦と違うのは、日本という国において、政府においての帝国華激団の位置づけを描いたところにあります。
国家の首脳レベルの会談において、帝国華激団の存在の是非を再検討するという描写があったりします。
その中で、国家防衛論議が展開されたり、今までのサクラ大戦では黙殺されてきた理屈や論理がバンバン出てくるのです。

簡単に言うと、ゲームではご都合主義の塊だったシナリオに、映画にはキチンと理屈が付いてきたのです。
物語の構造が、明らかにゲームのシナリオと違うのです。
ちゃんと伏線が張られて、それが最後の方で活きてくるなど、今までのサクラ大戦では考えられない展開です。


本当に、映画として面白いものに仕上がっています。
ネタバレになるからあまり言えないのですが、ラスボスとの決着が着いたあとに、もうひとつの山場が最後の最後に来るのです。
このシーンを見ていたとき、本当に鳥肌が立ちました。
それぐらいの緊張感を視聴者に与えられる、素晴らしいシーンなのです。
まさに映画を見ている、って気にさせてくれます。


「サクラ大戦だからねぇ」と思って期待してなかったのですが、映画を見終わったあとは清々しい気持ちになりました。
その余韻は凄まじいもので、映画を見た後に未プレイだったDC版のサクラ大戦3を買ってしまったほどでした。
それほど、映画を見終わったあとではサクラ大戦という作品そのものに興味を持ってしまうほどの影響力を持った映画だったのです。


「サクラ大戦ってゲームは面白いけど話はつまらないじゃん」と思っている人ほど、この映画を見て欲しいです。
これはサクラ大戦の映画化ではありますが、映画作品としてのサクラ大戦を見事に作り上げた傑作ですから。
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