FC2BLOG 新・電子の花火と夢のあと |ブレイブストーリー

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ブレイブストーリー

宮部みゆきの『ブレイブストーリー』を読みました。
この本がハードカバーで出たのが2003年。
ちょうどこの年、『ハリー・ポッター』の原作本を借りて読みまくっていた時だったので、個人的にもファンタジーブームが来てました。
・・・正確には、それよりも2年前のロード・オブ・ザ・リングが公開された頃からブームは来てましたがw
だから最初、電車の中吊り広告で『ブレイブストーリー』を見たとき、「ああ、宮部みゆきもブームに乗ったのだなぁ」と失礼な事を考えてました。

しかし僕は小説は文庫じゃないとダメ、という貧乏人丸出しなこだわりを持っているがために、気にはなっていたのですが文庫本化まで待つことにしていたのです。
角川だったら、きっと映画化が決定すればその公開前に必ず文庫版が出るって確信はありましたからw


それから3年後の2006年。
7月にアニメ映画公開を控え、やっと『ブレイブストーリー』の文庫版が発売されました。
宮部みゆきが書くファンタジー小説というのが、どういうものなのか気になって、早速読み始めました。

この物語はファンタジーでも、マンガやゲームなどでよくある”異世界トラベル”ものでした。
ただ、この手の他の物語とは明らかに違う点は、主人公の現実世界の様子をほぼ文庫本1冊使って描いているところです。
えらい長いです。
最初は軽快な文章で主人公の学校生活とかが描かれているんですが、途中から父親が主人公と母親を捨てて家を出る、という事件が描かれた途端に重い文体になってきます。
こんなにも重く、こんなにも苦しい展開が続く中にも、ときおり不可思議な異世界が見え隠れするので、先が気になって気になってしょうがありません。

いつ、あの世界に旅立つのだろう?

そういう期待を膨らませながら、読者も主人公の運命に心を痛ませるのです。
そして主人公が絶望の淵に立たされたとき、その世界の扉がついに開かれたときの開放感と言ったら!


内容について語るのはここまでしておこうと思います。
映画公開前に原作のネタバレをしてもしょうがないでしょうしw
ただ、最後は感動します。
現代小説で重いテーマ書く宮部みゆきだからこそ、こういう読後の大きな感動を呼び寄せる事ができるのだなぁ、としみじみ思いました。


でも、ここで文章が終わったらこのブログを書いた意味がないので、本編のネタバレがない程度に思う事を書こうと思います。


宮部みゆきがゲーム好きというのは、広く知られているところです。
それも半端じゃないほどのマニアックぶりで。
とある小冊子で「アローインザダークをやりたいがために3DOを買った」という記事を読んで、

「あぁ、この人は本物だ・・・」

と思いましたw
ゲーム歴が長い僕ですら、3DOは敬遠するハードだったのに・・・。

そしてブレイブストーリーは、ファンタジー小説でありながらも、その世界観はどちらかというとRPGに出てくるファンタジーな世界なのです。
主人公はゲーム好きの少年なので異世界で珍しいものを見ると、自分の好きなゲームと比較して「こういうのに似てる」みたいな感じで異世界を理解していく様子は面白かったです。

その世界観自体もゲームっぽいのなら、その設定やストーリー展開もゲームっぽい感じに仕上がっています。
主人公は異世界では”旅人”と呼ばれ、”運命の塔”を目指して旅に出ることになります。
その”運命の塔”行く道を開くには、5つの宝玉の力が必要なので、まずは宝玉を探す旅に出るのです。

この目標提示が、いかにもゲームっぽい所です。
しかしそれだけではありません。
主人公が宝玉を手に入れると、宝玉に宿る精霊の力を借りて新しい能力が使えるようになるのです!
まさにゲーム的!

ゲームが好きで、ゲームに愛を注いでいる宮部みゆきだからこそ、作り出す事ができる世界観です。
そしてそれは同時に、ゲーマーにも魅力的に映る世界なのです。

読んでいる内に、この世界観でゲームをやりたいと思ったのは、きっと僕だけではないはずだw

まあ、その部分はPSP版のブレイブストーリーに期待することにします。


ブレイブストーリーは、そういう意味ではファンタジー小説と言ってもかなり特殊な物語ですね。
だってゲームに似た世界ですもの。
極めて日本的な世界観なのです。
だからでしょうか。テーマもかなり日本的なのです。
ファンタジー小説って、だいたい善と悪の戦いが描かれるんですが、ブレイブストーリーの世界ではそういうのでは割り切れないものを描いています。
ファンタジー小説なのに、ここまで現実的な問題を浮き彫りにする作品も珍しいというかなんというか・・・w

しかし、だからこそこの作品は心に残るものであり、最後に提示される希望に読者が心を打たれるのです。
ファンタジーでありながら、現代の日本人の心のありようを描く・・・宮部みゆきという作家は、本当にただ者ではないな、とこの作品を読んでますます思いました。
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